40代に増える病気とは?生活習慣病から見る今からできるセルフケア
40代は、高血圧・糖尿病・脂質異常症といった生活習慣病のリスクが目に見えて増え始める年代です。自治体の健診データでは、血圧・血糖・脂質いずれの項目も40代から50代にかけて「所見あり」の割合が大きく伸びる傾向が報告されています。また、がんの部位別の傾向や、男女ともに起こりうる更年期の不調も40代から意識しておきたいポイントです。この記事では、40代に増える病気を3つの切り口で整理し、今日から始められるセルフケアの考え方を紹介します。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断や治療を保証するものではありません。気になる症状がある場合は医療機関を受診してください。
40代に多い病気(1) 生活習慣病
生活習慣病は自覚症状が出にくく、健診で初めて指摘されるケースが多いのが特徴です。ある自治体の特定健診データでは、高血圧・高血糖・脂質異常の「有所見率」が40代から50代にかけて10%台後半増加する傾向が報告されています。
病気 | 主な特徴 |
|---|---|
高血圧 | 自覚症状がほぼないまま進行し、放置すると動脈硬化のリスクを高める |
糖尿病(予備群含む) | 血糖値の高い状態が続くと血管が傷つきやすくなる |
脂質異常症 | コレステロールや中性脂肪の異常。動脈硬化の要因の一つ |
メタボリックシンドローム | 内臓脂肪の蓄積に高血圧・高血糖・脂質異常が重なった状態 |
実際に40代男性を対象にしたアンケート調査でも、経験したことのある病気としてメタボリックシンドロームや高血圧が上位に挙がっています。
これらは生活習慣の積み重ねで進行するため、日々の食事・運動・睡眠の見直しが予防の基本になります。
対策例
減塩・野菜多めの食事を意識する(外食・コンビニ食が多い人は特に塩分・脂質が偏りやすい傾向があります)
週2〜3回、30分程度のウォーキングなど有酸素運動を取り入れる
睡眠時間を確保する(睡眠不足は血糖値や血圧に影響するとされています)
健診結果の「要指導」「要医療」を放置せず、指摘された項目は早めに医療機関で相談する
40代に多い病気(2) がん
40代は、部位によってはがんの罹患が意識され始める年代です。40代の男性には消化器系のがんが、女性には乳がんがみられるようになると言われています。また、40〜64歳の死因では、がんが最も高い割合を占めるというデータもあります。
男性:胃がん・大腸がんなど消化器系のがんへの注意が挙げられることが多い
女性:乳がん・子宮がん・卵巣がんへの注意が挙げられることが多い
年代や性別によって受けやすいがん検診の項目は異なるため、自治体や健保組合が案内する検診の対象年齢を確認し、定期的に受診することが早期発見につながります。
対策例
自治体や健保組合が案内するがん検診(胃・大腸・肺・乳・子宮頸がんなど)を対象年齢になったら受診する
禁煙・節度ある飲酒など、リスクを下げるとされる生活習慣を意識する
家族にがんの既往歴がある場合は、検診の頻度について医師に相談する
体重の急な変化や、続く体調不良など「いつもと違う」サインを見逃さない
40代に多い病気(3) メンタル・更年期関連の不調
「更年期」は女性特有のものと思われがちですが、男女ともに40歳代を過ぎた頃からさまざまな体調不良や情緒不安定が現れることがあり、これをまとめて更年期障害と呼びます。
女性の場合 日本人女性の閉経年齢は平均50.4歳とされ、閉経前後5年ずつの合計10年間が更年期にあたります。ただし女性ホルモンの分泌量は30代後半から緩やかに減少し始めるため、40代のうちから心身の変化を感じる人もいます。
男性の場合 男性の更年期は女性のような明確な節目がなく、40代後半から徐々に症状が現れる人が多く、精神面では憂うつ・イライラ・不眠といった症状が出やすいとされています。厚生労働省の調査でも、更年期障害の可能性があると考えている人の割合は40歳代男性で8.2%、40歳代女性で28.3%にのぼる一方、実際に医療機関で診断された人の割合はそれよりかなり低いことが分かっています。つまり、「自覚はあるが受診していない」人が多いのが実態です。
メンタル面の不調も含め、「年齢のせい」と見過ごさず、長引く場合は婦人科・メンズヘルス外来・心療内科など専門の窓口に相談することが選択肢の一つになります。
対策例
「年齢のせい」と決めつけず、症状が2週間以上続く場合は専門の窓口(婦人科・メンズヘルス外来・心療内科など)に相談する
運動・睡眠・栄養など生活リズムを整えることが、症状の緩和につながる場合があるとされています
ストレスを一人で抱え込まず、家族や周囲に体調の変化を共有する
更年期外来やメンズヘルス外来など、症状に応じた相談先があることを知っておく
40代から始めたいセルフケア習慣
年1回の健診・検診を習慣にする:自治体の特定健診やがん検診は、40代から対象になるものが多くあります
睡眠・食事・運動を「治療」ではなく「予防」として見直す:生活習慣病もメンタル不調も、日々の積み重ねが影響します
不調を我慢しすぎない:更年期に関連する症状は、専門外来という選択肢があることを知っておくだけでも心理的な負担が軽くなります
家族にも共有する:配偶者やパートナーが更年期の症状を理解しているかどうかで、日常のストレスが変わることもあります
よくある質問
Q. 40代でまだ健康診断で異常が出ていなければ心配しなくていいですか? A. 生活習慣病は自覚症状が出にくいまま進行することがあるため、異常がなくても年1回の健診は継続することが勧められています。
Q. 男性の更年期障害は病院に行くべきですか? A. 「年齢のせい」と自己判断せず、症状が続く場合はメンズヘルス外来や泌尿器科、心療内科などに相談することが選択肢の一つです。診断や治療の必要性については医師の判断によります。
Q. がん検診はいつから受けるべきですか? A. がんの種類によって推奨される受診開始年齢は異なります。お住まいの自治体や加入している健保組合が案内している検診対象年齢を確認することをおすすめします。
参考サイト
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